監査ワークフロー

ADF

「 WEEDS Audit-Workflow 」は、不正操作の検知だけでなく、その後の確認と承認まで を一貫して支援する、監査業務プロセスの標準化ツールです。操作ログをもとに不正の兆候を抽出し、担当者が 業務背景をコメント入力、さらに 上長がレビュー・承認を行う という流れをシステム上で実現。監査の属人性や抜け漏れを排除し、内部統制の実効性を高めることが可能となります。

特徴

リスク操作の自動抽出

ポリシー違反を自動で検知し、担当者へ通知。リスクの高い操作だけを効率的に把握できるため、重大事故を未然に防げます。

操作理由の記録・管理

対象操作に対し、担当者が意図や状況をコメント入力。経緯を明確に残すことで、事後の確認や監査対応をスムーズにします。

確実な承認ワークフロー

担当者の記録を管理者が承認し、履歴を自動保存。監査プロセスをシステム化することで、内部統制の信頼性を高めます。

機能

STEP 1
検知・通知

設定した「禁止コマンド」や「時間外操作」などのルールに基づき、システムがログを常時監視します。
該当する操作があった際、担当者へ通知を行うため、対応までの初動が迅速化されます。

STEP 2
報告(コメント)

通知を受け取った担当者が、該当ログの操作内容(いつ・誰が・何を)を即座に確認できます。「定期メンテナンス作業」など、操作の背景をコメント欄に記入し、ボタン一つで上長へ承認依頼を送信します。

STEP 3
承認・完了

上長は担当者のコメントとログ内容を突き合わせて確認し、「承認」または「差戻し」を選択します。この一連のやり取りは改ざん不可能な状態で保存され、そのまま監査報告として利用できます。

どの操作を監査対象とするかは、企業やシステム環境によってさまざまです。重要なのは、あらかじめ定めたルールに沿ってリスクのある操作を漏れなくチェックし、対応につなげることです。

WEEDS Trace では、設定したポリシーに基づき、違反操作を自動で抽出し監査対象として一覧化します。その後、コメント記入やレビュー、承認までをシステム上で一元管理できるため、抜け漏れなく監査を完了させられます。以下は、多くのお客様に推奨している代表的なチェック観点です。WEEDS Trace が対応可能な監査要件の一例としてご覧ください。

監査件数表

不正操作の発生状況と進捗を一覧表示

監査件数表では、設定された各ポリシーごとに、ステータス別の件数を一覧で表示します。どのポリシーでどれだけの違反が発生しているか、対応がどこまで進んでいるかをひと目で把握できます。集計結果は監査対応の優先度付けやリソース配分の判断に活用可能です。

監査件数表の画面イメージ。ポリシー別に未対応・レビュー中・承認済の件数が集計されています。

監査登録

コメント、レビュー、承認をシステムで完結

各監査には作業者がコメントを記入し、レビュー担当者が内容を確認。必要に応じて差し戻しや再確認を行い、最終承認者が承認すると監査が完了します。このプロセスをシステム上で管理することで、対応状況と履歴を明確に残せます。

監査登録の画面イメージ。コメント入力から承認までの一連のフローが記録されます。